見捨てられたはずなのに、赤ちゃんごとエリート御曹司に娶られました
御曹司の彼と平凡な自分。自分は彼の恋愛対象にすらなれない気がして、告白する勇気など持てなかった。
だからと言って諦めることも出来ぬまま、彼を切なく思い続けて三年が経ち、迎えた私の二十四歳の誕生日。
その日は、和哉さんと会う約束をしていた。
私の誕生日を祝ってくれると言っていたから、とても楽しみにしていたのだけれど、当日、彼の仕事の都合で会えなくなってしまったのだ。
電話口で「仕方ないよ」と笑って受け入れたけれど、本当に楽しみにしていたから、とてもショックだった。
仕事を終えて家に帰ろうとしていたところを同僚に捕まった。
落ち込んでいる私を見かねて、代わりに誕生日を祝ってくれると言ってくれたのだ。
私を含めた仲の良い女三人と男の先輩ふたりの五人で夕食を食べに行くことに。
楽しくはあったけれど、ふとした瞬間、本当だったら今頃、和哉さんと一緒だったのにと考えてしまい、その度込み上げてくる寂しさにため息をこぼした。
食事を終えて、男性先輩に家まで車で送ってもらうことに。
車を降りて見送った後、住んでいるマンション内へと入るべく身を翻した瞬間、視界に知っている車を捕らえ、思わず足が止まる。