見捨てられたはずなのに、赤ちゃんごとエリート御曹司に娶られました
「気持ちいい?」
問いかけに、嬌声で返せば、彼がふっと笑う。
「そんなに可愛らしく煽るなよ。我を忘れそうだ」
色気のある囁き声に、ぞくりと体を震わせ、私の方が我慢できなくなって、和哉さん抱きついた。
そのまま甘く淫らに落ちていく。
夢中になって和哉さんを求めながら、彼への強い想いを再認識する。
こんなにも好きになれる人など、もうきっと現れない。
いつまでもあなたのそばにいたい。共に生きていけるなら、私はどんな努力だってする。負けない。
ヤギサワを背負って立つ彼の妻になる覚悟を決めよう。
強い想いを心に宿し、私は和哉さんに体を委ね、甘く淫らな夜へと深く堕ちていった。
熱い夜を繰り返し半年後、私は二十七歳の誕生日を迎えた。
仕事を終えて、すぐさまデスクを離れようとした私の腕を、同期の田中さんががちりと掴んだ。
「これから彼氏とデート? 今日誕生日だもんね。明日は土曜日だし、もしかしてお泊まり? やだー。素敵な夜になりそうじゃない?」
身を寄せて小声そう言った彼女は、ニヤニヤと楽しそう。