羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】
「やっぱり、みゆは、最後までした方が自分の気持ちを素直に言うのかなぁ……」
先輩はそうつぶやくと、私の腕を掴む手に、力を加えた。そんなことをされて、さらに胸のドキドキは収まらなくなった。顔も熱いし、足も震えてる。
(どうしよう、どうしよう、どうしよう……!)
全然わからない。どうしていいか、何も分からない。
なんで私がこんな目に遭うのよ……!
泣きそうになって先輩を見あげて睨みつけると、先輩は
「何その目……。反則だよ」
と、また熱い目で私の目を捉え、そして耳朶に唇を這わした。
「ひゃぁっ……!」
ドクンと大きく胸が鳴る。
目の前の羽柴先輩の目が、顔が、完全に男の人に見えた。
と同時に、羽柴先輩の手が制服のスカートの上から、私の足を撫でる。身体がびくん、と跳ねると、羽柴先輩は楽しそうに笑った。
貞操の危機を脳が察知する。むりだ。外だぞ。いや、今それは関係ない!
顔が熱くなって背中に汗が流れる。でも身体はピクリとも動かない。
(どうしよう、どうしよう、どうしよう! どうしたらいい……⁉)
「みゆ」
先輩の手がスカートに入り込み、直接足を触って、そのまま顔が近づいてくる。と、同時に遠くから、先ほどの女の子の足音も聞こえて、近づいてきた気がした。
私は完全にパニックになって、無理矢理に先輩の腕をほどくと、
―――先輩に見事なまでの飛び蹴りを食らわせてしまったのだ。