まだ、青く。
決意を新たにして私は自分と他人と向き合った。

家では渉に時々邪魔をされながらも、部員の名前を借りて練習を続けた。

凪くんに早く寝た方が良いと言われた日は22時までに寝るようにし、

休憩の時には潤ちゃん特性のマカロンを食べてリフレッシュした。

そのお陰もあって私は肩の力を抜いて向き合うことができ、スランプを脱することが出来た。

あとは、本番を無事乗り切るのみ。

私は白浪神社という海に最も近い、崖のようなところにある神社にお参りをしに行った。


「どうか、無事に成功しますように」


それと...


「文化祭を心から楽しめますように」


口に出して唱えた方が願いは叶うって誰かが言ってた。

届いているといいな。

叶うといいな。

未来を読める力はないから

未来は神様に託して、

私は帰り道を急いだのだった。

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