まだ、青く。
声が枯れるほどに大きな声だった。


「お母さん...」

「流川さん止めてください。そんなこと、鈴さんは望んでません」


私は凪くんの言葉に深く深く頷き、母の肩に手を置いた。

母はむせび泣きながら私の腕を掴んだ。

まるで救いを求めるかのようなその行動に私の胸はチクリと痛んだ。


「私は......私は......ずっと...ずっとずっと自分が分からないんです。

周りには敏感だから色んなものが見えたり、声が聞こえたりするのに、自分のことはさっぱり分からないんです。

どうしてこうなってしまったんだろうって、考えながら生きてきて、やっと...やっと見つけた気がしたんです。

私の答えは......あなたなんです」

「えっ?」


昊さんが顔を上げ、視線が交わった。

目元、鼻筋、口の形......

似てる。

毎朝顔を洗うときに必ず覗く鏡に映る自分の姿と似てる。

やっぱりこの人が、

絶対この人が、

私の起源(お母さん)、

なんだ。

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