まだ、青く。

その晩。

天窓から覗く星はキラキラと瞬き、昨日と同じくらいまん丸の月の光が静かに射し込んでいた。

私は屋根裏部屋で、ある写真を見ていた。

昼下がり、昊お母さんが私に託したそれには、幼き日の私と凪くんの姿があった。


「凪くん...。凪くんは今、何を思っているの？」


写真の中のまだ小さな凪くんに、私は胸の奥底から沸き上がる想いを口にし、その場に寝転んだ。

優しい月光が私を照らしていた。