まだ、青く。
「大丈夫でも大丈夫じゃなくもない」

「は?それ、どっち?」

「渉こそどっちなの?私のこと心配してるの?してないの?」


私が膝を抱えて膝に顎を乗せると渉も真似をして答えた。


「おれは産まれてからずっと鈴の側にいる。鈴が辛い時とか悲しい時とかおれには分かる。今は...そういう時の気がする。つまり、だ。心配はしてる。鈴は周りのどんな女子より繊細で敏感で鈍感だって知ってるから」


なんだ、この子...。

私のことを本当に心配してくれてるんだ...。

こんなにも強く思ってくれてるんだ...。

こんなにも深く考えてくれてるんだ...。


なんて、本当は分かってた。

渉のことが気になって、

姉なりに心配になって、

何度も紙に名前を書いて渉の心を読んできた。

確かめてきた。

渉は私のことを本当に大事に思ってくれてる。

それが言葉で伝わって来ないもどかしさが私の胸をきゅっと締め付ける。

言われても感じられない。

なんとなく伝わっても確信出来ない。

そんな自分が嫌で、

だけど渉は受け入れてくれる。

こんな私でも、

家族、だから。


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