まだ、青く。
「千先輩、滉平さんに捕られるんじゃないかって」

「えっ?」


なんて、言ったけど...

他人には鋭い私は、オーラで感じていた。

兆くんから千先輩への言葉は

他の人とは決定的に違う

赤とオレンジが混ざったような

強くて温かいオーラを纏っていたから。


「お、お前、じょ、冗談言うなよ~」

「動揺してる。完全にクロ」

「証拠はあるのか、証拠は?」

「出そうと思えば出せる。夏目が出してくれる」


......あ。

確かに。

私が読めばいいんだ。

でも、それは乱用していることになる。

あんまり良くないことかも。


「ったく、分かったよ。はっきり言えばいいんだろ?好きだよ。ずっと、オレは...御手洗千のことが好きだ」


あ。

言っちゃった。

兆くんは耐えられないといった感じで挙動不審になり、机の回りを歩き始めた。

顔を真っ赤にする兆くんとは裏腹に涼しい顔の凪くん。

それどころか、口元が微かに緩んで...

嬉しそう?

これはまさに俗に言う、S。


「あ~、今日大丈夫かな、オレら」

「兆が大丈夫にしてくれ」

「人に任せるな。ったく、オレが副部長だからってなんでもかんでも委ねてくんな!あ~もお...行くぞ!」


兆くんは独り言をぶつぶつ言いながら先に行ってしまった。


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