まだ、青く。
「あの、ウチに何の用ですか?」
ちょうどこの家の住人と思わしき人と鉢合わせしてしまった。
私は両手を豪雨の時のワイパーのように激しく振った。
「ち、違うんです。あ、怪しいものでは決してなくて...そ、そのぉ...」
「ミャーオ、ミャーオ!」
私が明らかに動揺していると、キビちゃんがやって来て足にすり寄った。
こ、これはもしや...
助け船?
「キビが初対面の相手にこんなに懐いてるのは初めてだ。君、マタタビかキビナゴでも持ち歩いてるの?」
「い、いや、そうではなくて...私はただキビちゃんが迷子だったので送り届けたまでです」
「でも、住所なんてどこにも書いてない。どうして分かった?」
「えっと、そっ、それは...」
名前に触れたら見えるんです。
なんて言えない。
どうせ不審がられるだけ。
だったらこのまま振り切って帰った方が良い。
「そんなことどうでもいいですよね?あ、あの、私もう帰りますね!では失礼します!」
勢い良くスタート、のはずが...。
ちょうどこの家の住人と思わしき人と鉢合わせしてしまった。
私は両手を豪雨の時のワイパーのように激しく振った。
「ち、違うんです。あ、怪しいものでは決してなくて...そ、そのぉ...」
「ミャーオ、ミャーオ!」
私が明らかに動揺していると、キビちゃんがやって来て足にすり寄った。
こ、これはもしや...
助け船?
「キビが初対面の相手にこんなに懐いてるのは初めてだ。君、マタタビかキビナゴでも持ち歩いてるの?」
「い、いや、そうではなくて...私はただキビちゃんが迷子だったので送り届けたまでです」
「でも、住所なんてどこにも書いてない。どうして分かった?」
「えっと、そっ、それは...」
名前に触れたら見えるんです。
なんて言えない。
どうせ不審がられるだけ。
だったらこのまま振り切って帰った方が良い。
「そんなことどうでもいいですよね?あ、あの、私もう帰りますね!では失礼します!」
勢い良くスタート、のはずが...。