1ページホラー学校編
電車待ち

(男性17歳、高校生)

電車が来るまで15分ある。

中途半端な時間。

意味もなくスマホを見てもなんだかつまらない。

今年の引退試合、最後の最後でコケたことを思い出す。

とてもとても悔しかった。

なんだかそこから受験勉強もうまくいかず、当時滑り止めの大学が今はC判定。

何もしたくない。

そんなことをぼっーと考えていた。

電車はまだ来ない。

電車来たら、乗らなきゃ。

なんとなくホームから線路を覗く。

ゴミがちらほら落ちてるだけだった。

そういえば部活帰りに飲んだ紙パックを線路に捨ててたな。

「捨てた紙パックは電車にはねられてたな。」

「落ちようかな」

「そうしようかな」

その時、電車のファァァーーーと言う汽笛が鳴らされて、自分の眼前すれすれを電車が通った。

待ってた電車が来たらしい。

「チッ」

バクバクしている鼓動と別にはっきりと耳元で舌打ちが聞こえた。
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