狙われてますっ!
「あれ?
今日はご自分の車なんですか?」
求は今度は自分で運転して来ていた。
ダークブラウンのクラシックカーっぽい大きな車だ。
求は機嫌良く、
「今日行く店は、車は置いて帰って大丈夫なところだから」
と言ってきた。
……なんだか、かなり高そうな店の予感がしますよ。
私、払えるのでしょうかね。
おごると言ったものの不安になり、財布の中を確かめたい衝動に駆られたが。
やっぱり、こいつ払えそうにないな。
おごってもらわなくていいや、と求が思ってはいけないので、汐音は見ずに耐えた。
カードが使えるといいんだが、と思う汐音の頭の中では、何故か、京都の一見さんお断りのお店になっていて。
「カードなんて使えまへんえ」
と怪しげな京ことばで蔑まれていた。
……いや、京都の人、そんな感じじゃないと思うけど。
今日はご自分の車なんですか?」
求は今度は自分で運転して来ていた。
ダークブラウンのクラシックカーっぽい大きな車だ。
求は機嫌良く、
「今日行く店は、車は置いて帰って大丈夫なところだから」
と言ってきた。
……なんだか、かなり高そうな店の予感がしますよ。
私、払えるのでしょうかね。
おごると言ったものの不安になり、財布の中を確かめたい衝動に駆られたが。
やっぱり、こいつ払えそうにないな。
おごってもらわなくていいや、と求が思ってはいけないので、汐音は見ずに耐えた。
カードが使えるといいんだが、と思う汐音の頭の中では、何故か、京都の一見さんお断りのお店になっていて。
「カードなんて使えまへんえ」
と怪しげな京ことばで蔑まれていた。
……いや、京都の人、そんな感じじゃないと思うけど。