蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない~
「で、その女性……鏡谷 杏凛さんという方なんですけれど、とても話しやすくてすぐに仲良くなることが出来たんです。」
今日お友達になったばかりの杏凛さんの事を思い出して、柚瑠木さんに話しています。柚瑠木さんはただ頷いているだけですが、それでもいいんです。
「それで杏凛さんの旦那さん、えっと……確か匡介さんが、杏凛さんの事が心配なのかとても過保護だったんです。それで杏凛さんも困っていて……柚瑠木さん、どうかしましたか?」
私が杏凛さんの話をしていると、柚瑠木さんは途中から何か考え事を始めてしまったようで。
「いえ、鏡谷 匡介が結婚したという話は確かに僕も聞いてました。ですが、あの男がそんな過保護な夫になっているとは思っていなかったので。」
「そうなんですか?でも、今日の様子では次回も杏凛さんに付いてきそうでしたけど……」
確かに顔は無表情で強面、身体もとても大きくて威圧感が凄かったですけど、杏凜さんの事をとても大切に思っているという事だけは分かりました。
「月菜さんはそんな夫は嫌じゃないのですか?」
「そうですね……私も柚瑠木さんになら過保護にされたいかもしれません。」
ちょっとだけ甘えるようにそう言ってみました。呆れられるかもしれませんが、私は柚瑠木さんに甘えられたいし甘えてもみたい。私はそんな欲張りな女なんです。
「そうですか、月菜さんは僕に過保護にされてみたい……と」
少し考えるような仕草を見せて、一人で頷き納得してしまう柚瑠木さん。もしかして本当に過保護になったりしませんよね……?