蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない~
「そういう事を僕に言わせてどうしたいんですか、月菜さんは?」
その言い方だと、貴方が少しくらいヤキモチ妬いている事を認めてるんだって思ってもいいんですか?少しくらいは柚瑠木さんから特別な目で見られてると思っていてもいいのでしょうか?
柚瑠木さんに言わせてどうしたいかって?どうもしません、もしその言葉を聞けたなら私は……
「宝物にしますよ。」
「……は?宝物って、貴方はいったい何を?」
分かってます、私が変な事を言っているというのは。聞いた柚瑠木さんもよく分からないって顔をしていますし……
ですが、柚瑠木さん。貴方にもしそんな事を言われたら私はその言葉を大事に取っておきたいんです。そんな事を考える妻はおかしいのでしょうか?
「柚瑠木さんにとって何てことない一言でも、私には宝物になる。そういう事も……あるんですよ?」
そう言ってニッコリと微笑んで見せました。少しずつ見せてくれるようになった柚瑠木さんの素の表情や感情、どれも私には特別なんです。
「……月菜さんは少しずつ強くなっていくんですね、ここに来た時、僕にはか弱いただのお嬢様にしか見えなかったのに。本当に……困る。」
困るとは……どういう事なんでしょうか?もしかして柚瑠木さんの言葉が、私がどんどん強くなってきて「妻として相応しくなくて困っている」という意味だったらどうすればいいのでしょう……?