政略夫婦の懐妊一夜~身ごもったら御曹司に愛し尽くされました~
すると夏樹は、腕の中の七海を、うちの父へと受け渡す。
「すみません、七海を抱いててもらえますか。いろいろ荷物を持ってきたので桃香の部屋に置いてきます」
両親たちは七海を用意していた布団の上に寝かせ、すでにぐっすり眠っている七海の周囲に集まり、「かわいいかわいい」と褒め称え始める。
「あ、夏樹、私も行くわ」
「おう。桃香も付いてきて」
いったん七海のことは両親たちまかせ、家の中を把握しどんどん部屋へと進んでいく夏樹の背中を追いかけた。
迷いなく私の部屋へ入っていく。隣にベビーベッドが配置されている、タブルサイズの私のベッドに、夏は断りなく座った。
たいして荷物はない。この部屋に連れ込まれたのだと理解し、口をつぐむ。
「桃香。そろそろ俺に言うことあるだろ」
ベッドの隣をポンポンと叩いて促され、大人しく座った。
「……ごめん。夏樹。いろいろと」