政略夫婦の懐妊一夜~身ごもったら御曹司に愛し尽くされました~
「ハァッ……桃香、お前、世界一かわいいよ」
「ん……んん、や、そんなこと……」
「本当に。一から十まで、俺好みで、たまんないんだよ」
どうして、いきなり誉めちぎってくるの!?
キスをしながら、止めてくれない恥ずかしい言葉を並べられ、私は体が熱くなった。
「体が戻ったら、覚悟しとけよ。お前のことまた抱き潰してやるから」
「んん、夏樹っ……」
今までとはきっと違う。夏樹に愛されていると感じながらの行為は、満たされるに違いない。
こうしてキスをしているだけでも、幸せすぎてクラクラしそうだ。
「夏樹、大好き──」
想いを伝えられるって、なんて素敵なんだろう。蓋をして隠してきた何年分もの想いを、私たちはキスでぶつけ合っている。
艶かしい音の中、暑いと感じるくらいに抱き合い、私はふと体を離す。
離れたくないと抵抗を見せる夏樹の男らしい体にゾクッとしながら、今は両親が家にいるのだと首を振って訴えかけた。