政略夫婦の懐妊一夜~身ごもったら御曹司に愛し尽くされました~
「すっげー濡れてるじゃん、桃香」
下着の横から指を入れた感想をそのまま伝えた。「やだ!」と火が付いたように紅潮して足を閉じようとする桃香を、俺は力ずくで阻止する。
「あー……ヤバい、グチャグチャ。糸引いてる」
楽しい。下品で直接的な言葉で追い詰めれば追い詰めるほど、溶けるような顔で困惑している。たまらない。この反応を俺はいつでも見ていいのか。
「や……やぁっ……」
「やじゃねえんだよ。慣らさないとお前が痛い思いするんじゃないの。俺はな、親切で、ここを」
「あっ……待、ひゃあ……!」
「ほぐしてやってるんだから。逃げんな」
言葉とは裏腹に、俺の行為を受けて必死に反応する桃香が愛しくなる。頭では「なんでそんなにかわいいんだよ」「これ以上俺を虜にしないでくれ」「一生俺だけに抱かれてくれ」と本音ばかりが嵐のように吹き荒れており、ひとつ取り違えれば、声に出てしまいそうになる。
「桃香、悪い、もう我慢できないっ……」
本音のひとつが声に出たが、俺の下で一生懸命に応える彼女は、瞳を潤ませてうなずいた。
――これが、桃香と初めて繋がった日だった。