もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
「私、普通の動物には避けられる体質でして……。お陰で防衛しなくても済んでいます」
自分で説明していて、虚しくなってくる。
「そうなの⁉︎ 不思議ね〜。聖獣たちに囲まれてもへたれないくらい、魔力は存分にありそうなのに」
「聖獣に囲まれると、そんなにですか?」
マリーにしてみたら、もふもふのふわふわに囲まれて幸せでしかなかった。おひさまの匂いと、ミルクの甘い匂いに包まれて。
「ええ。可愛い見た目に騙されてはダメよ。一日トータルで一時間程度が限度。それもあんなに一度に数匹の聖獣に触れるなんてもってのほかね」
「でも私、全然平気です」
魔力の枯渇がどんな状態か、未経験だからわからないだけなのか。
ケイトは大らかに笑う。
「だから奇跡のマリアなのよ。きっとマリーの体は湯水のように魔力が湧き出てくるのね」
「そうなのでしょうか」