もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
聖獣の世話を一通りして、今日のマリーの仕事は終わりだ。ただし、表向きの仕事は。
ケイトや、途中からきたほかの世話係と挨拶を交わした後、自分の部屋に戻るふりをして、カーティスのところに向かう。
一日聖獣の世話をしてみて、魔力はすぐに減ってしまうのだと知った。あんなに元気だったケイトも、終わる頃には疲れた顔をしていた。
思い返してみると野戦病院でも、ヒーリングを担当する人間と、その後しっかり元気になるまで世話をする担当が別だったし、みんな必要以上に触れ合わないようにしていた。
野戦病院に来るような動物は、戦獣ばかりで大型で気性が荒いのもあり、触れ合わないのだと思っていたけれど、それだけじゃなかったみたいだ。