ごめん、好き。
「身体も冷えてると思うからシャワー浴びてきてください。僕、その間ちょっと出るので、もし嫌だったら帰っても構いませんよ」
ニッコリと笑った彼は本当に部屋から出て行って私1人になった。
「ックシュ」
まだ5月なのに彼の言う通り、寒気がしてきた。
シャワー浴びてこよう……って、着替えは?
ないじゃん。
ダメじゃん。
でも、この格好のままいるのもどうかと思うし……。
チラッと動かした視線の先にはパジャマが。
えぇ、ホテルの……パジャマ……?
着替えられるものはそれしかなくて。
う〜ん……まぁ、恥じらってもこの人と会うことは2度とないから、いいか。