白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
 教室に入ってきた転校生は、ふたりとも興味深そうに辺りを見回していた。

 ひとりはニコニコと毒気の無い微笑みを浮かべて。

 もうひとりは、目を見開いて人間たちを物色でもするかのように。

 そして私はショックのあまり机に突っ伏してしまう。

 あ、あのふたり……!

 なんでうちの学校に転校、しかも私のクラスに入ることになってんのー!?

 だいたい、あんたたち人間じゃないじゃないの!

 なんで学校なんかに来てるわけ!?

 いっちょ前に「猫神」なんて苗字つけちゃって!

 そういえば、お母さんが学校行く前に何か言いかけていたけれど……。

 もしかして、ふたりが学校に行くことを言おうとしてたのかな?


「じゃあふたりとも、自己紹介してね! 簡単でいいから。えーと、白亜くんから、順番にね」


 先生に促されて、黒板の前に立つふたりが一歩前に出た。


「猫神白亜です。よろしくお願いします」

「黒霧だ。お前ら、覚えろよ」


 白亜は人間たちに馴染もうとしているのか、とても礼儀正しい自己紹介。

 だけど、家でも傍若無人だった黒霧は、相変わらずだ。

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