白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
 白亜はいいとして、黒霧のあの様子じゃみんなビビるんじゃ……と思った私だったけど。


「ねえ、マジふたりともかっこよくない?」

「めっちゃイケメンだね……! 芸能人みたい~」


 なんて、女子たちは嬉しそうにざわざわしている。

 男子達はそこまでテンションは上がっていないみたいだけど、やっぱり仲間が増えたのは嬉しいみたいで、「休み時間のサッカー要員増えたじゃん」なんて言っている。

 みんな、いきなりの転校生に浮足立って、細かいことを気にする余裕がないみたいだ……。

 黒霧のあの態度なんて気にならないみたいで、みんなあっさりふたりを受け入れちゃっている。

 ――そして、極めつけは。


「……やだ、理想の王子様……。白亜くん……。黒霧くんも俺様ですてき……」


 席に座っている愛羅が、うっとりとした表情で白亜と黒霧を見つめて、ひとりそんなことを呟いているのが聞こえてしまった。

 えっと、あの。

 白亜と黒霧、あなたの嫌いな猫の神様候補なんだけど……。

 苦笑いをして、私は心の中でそんな突っ込みを入れる。

 そんなことはさておき。

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