飴色溺愛婚 ~大胆不敵な御曹司は訳ありお嬢様に愛を教え込む~
「今日はちょっと可愛いスイーツのお店を見つけたので、食後のデザートを楽しみにしててくださいね」
仕事を終えて帰ってきた櫂さんに、いつものようにキスを強請られた後でそう言った。こうしてキスをしている意味も、今の私にはよく分からない。でもそれを聞けるわけもなく、いつもと変わらないよう笑顔でいるしかない。
「それは楽しみだな、今日は疲れていて甘い物が欲しかったんだ」
「なら良かったです、では先にお風呂に入ってきてくださいね。その間に夕飯の準備をしておきますから」
櫂さんが寝室へと入っていくのを確認すると、私は一人キッチンへと戻る。冷蔵庫からサラダを取り出しテーブルに置くと、スープを温めなおす。
下準備をしていたお肉と野菜をフライパンに並べて火にかけると、タイマーをセットして茶碗や箸の準備を終えた。
「すごく良い匂いがするから我慢出来なくなりそうだ」
「え? 櫂さんもうあがったんですか、しかも髪もまだ濡れてるし……」
セットしたタイマーがもうすぐ鳴るという頃、いつもよりも早く櫂さんがリビングへと戻ってきた。普段はしっかり乾かしている髪も、まだ半乾きのように見える。
風邪をひいては大変だと私は櫂さんが肩にかけているタオルで、彼の髪を丁寧に拭いて乾かしていく。