飴色溺愛婚 ~大胆不敵な御曹司は訳ありお嬢様に愛を教え込む~
「周りの見る目がないだけだ、千夏は俺が今まであったどんな女性より可愛らしい」
どうして恥ずかしげもなくそんな事をサラリと言えるの? 私は櫂さんの事を素敵だとは思っていても、それを口に出して言えそうもない。
それに私より魅力的な女性はいくらでもいるはずよ、櫂さんほどの美男子ならいくらでもそんな美女との出会いだっていくらでもあるに違いない。
そう分かってるのに、彼が真剣な顔でそういうから……
「櫂さんは変よ、私みたいなどこにでもいる平凡な女にそんな事ばかり言って」
「俺にとって千夏はどこにでもいる女じゃない、たった一人の特別な存在だ」
今までこうして自分を褒められることも無かったし、特別な存在だなんて言われる事も無かった。すでに私の頭の中は櫂さんの言葉でオーバーヒートしかけている。
もう何も彼に返す言葉が思いつかず、目の前のオムライスを無言で口に運び続けた。
「……ご馳走様でした」
「どういたしまして、千夏が綺麗に食べてくれて良かったよ」
いつの間に食べ終えたのか、櫂さんは笑顔で私が食事を終えるのを待っていた。ここにきて戸惑い焦ってばかりの私と違い、彼は余裕そうな顔しか見せてない。
そんな櫂さんに私は今後も振り回されることになるんでしょうけど……
「もの凄く美味しかったので、また作ってもらいたいです……」
素直な気持ちを伝え、おまけに次のお強請りをしてしまうなんて。私もつい彼の優しさに甘えてしまってるのだから、どうしようもない。