【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

爽やかな笑顔を残し北斗はタクシーに乗り込んでしまう。 つられて笑顔で手を振ってみたものの、タクシーが見えなくなってすぐに隣に立つ男をぎろりと睨みつける。

「…送ってくれなくって結構よ。別々のタクシーで帰りましょう」

冷たくそう言い放ち踵を返してみたものの、目の前のタクシーは私を素通りしていってしまう。
「レナちゃん」呼ばれて振り返ると海は早々にタクシーを拾っていて、手招きで私を呼ぶ。
あー…こいつムカつく。

「近くに住んでるのにわざわざ別のタクシーで帰る必要もないでしょう」

車内で最もな事を言われぐうの音も出ない。こちらとしてはあなたと一緒に帰りたくないのを察して欲しいのだけど?

「それにレナちゃんは女の子なんだから危ないし」

さらりとそんな事を言って退けるものだから女慣れしつくしているに違いない。
そういう所も苦手だ。

女扱いをされるとどういう対応をしていいか分からなくなる。

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