【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「だって仕方がないじゃない。この世に絶対に叶わない恋の一つや二つはあるよ。
そういう経験をして人は大人になっていくものなんだから」
「だからってあんたにそんな事を言われる筋合いはないのよ。
大体何なのよ、北斗と飲みに行くって約束した日にゃあいつだってくっつてきて。
二人で飲みに行けばいいじゃないの。 何も私が居る時まで来る事ないじゃない……」
今日は飲みすぎてしまったかもしれない。 海の嫌味はいつもの事で流してしまえば良い事なのに、今日に限ってつらつらと降り積もった恨み事の一つや二つ言いたくなる。
海がいると私と北斗の間の空気が微妙に変わる。
もっと北斗に相談した仕事の話とかもあったのに…!解決なんてしなくても、優しい北斗が相槌を打ってくれるだけで私は満足なのに
あんたが私達の間に入って来るようになって散々よ。
怒っていたのに海はヘラっと軽薄な笑みを浮かべ私へと笑いかけた。
その態度がますます私を苛つかせる。
けれど海は一切悪びれる事ない。
「だってわざとだし」
「わざと…?」
「ほっくんとはいつだって二人で飲めるよ。 レナちゃんと飲みに行くって聞きつけてわざと行ってるんでしょう。
その位いい加減気づけよなー」