【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「そんな事ないと思いますけど……」
ついつい弓香さんのマンションに長居してしまった。 自宅マンションといっても、ここは彼女が仕事用に借りている都内の高級マンションだ。
だからだろうか、どこか殺風景で生活感が無い。 その侘しさは先ほどの弓香さんの寂しい横顔に重なる。
彼女は東京郊外に一軒家の自宅を持っている。でも最近は忙しくめっきりマンション住まいだそうだ。
腕時計に目を落として時間を確認。 すっかり長居をしてしまったものだ。 じゃあ、そろそろと帰ろうとした時弓香さんのマネージャーがパソコンを閉じる。
「ふぅ、終わりました。 私は一旦事務所に戻って仕事します。
編集が終わった動画は弓香さんと相馬さんのパソコンに共有しておきますので、後日チェックお願いします。」
「了解よ。 お疲れ」
「お疲れ様です。 確認した後にご連絡を入れますね」
マネージャーさんが帰るのと一緒に、マンションを後にしようと思っていた。 まだ少し時間がある。 スーパーに寄って、今日弓香さんに教えて貰った炒飯をレナに披露しよう。
そう思っていたのだが………。
「じゃあ、相馬さん今から打ち上げでもしましょうか。 二人だけだけど」
「へ?」
「私の我儘でわざわざ休日に来てもらって申し訳ないわ。 夕ご飯をご馳走するわ」
「え、あの…その…」