【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「遠慮しないで。 結構良いレストランを予約しておいたから」
「はぁ…それは申し訳ないです…」
マジかよ。 休日出勤した上に夕飯まで付き合わされるとか…。
社内でも弓香さんが俺をお気に入りだと評判だった。 あの人は年下の可愛い系の男が大好きだから気を付けろよ、と同僚にもからかわれた。
まさか……と思っていた。 ご主人が居て、娘さんまで居る人だ。 こういう個人的なお付き合いは出来るだけ避けたい。
とはいえもうレストランは予約されてしまった。 行かないって選択肢は用意されていなかった。
レナにラインで謝罪を入れて、弓香さんに付き合う羽目になってしまう。 悪い人ではないけれど、気に入ってくれているのは嬉しいけれど
正直迫られたらどうしようと恐怖もあった。 取引先の人間だし無下に扱う事は出来ない。
俺よりずっと年上の30代の女性だが、まだまだ彼女は女を捨てていなく美しい。 プライドだって高いに違いない。 戸惑いながらも彼女に連れて来られたお店は高級フレンチレストランだった。
「ひえーすごい。こんなお店来た事ないっすよ。」
「相馬さんも25歳でしょう? こういうお店の一軒や二軒知っておいた方がいいわよ。
色々と役に立つし。 あ、ワインは私に任せてもらっていい?美味しいの知ってるのよ。 」
「ええ、弓香さんにお任せします」