【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

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「罠よ……」

リクエストした豚の生姜焼きをフライパンで焼きながら、レナはむすりとしながら言った。

俺はレナの後ろに立って、彼女を後ろからぎゅーっと抱きしめながら肉の焼ける香ばしい匂いを嗅いでいた。

「ん~…イイ匂い。」

「お父さんが旅行に誘うなんて絶対罠に決まってる。 大体私は海と二人で旅行に行くのを楽しみにしてたの。男の人と旅行なんて生まれて初めてなんだから。
それが何故保護者同伴になってしまうのよッ」

「俺、生姜焼きって大好き。 楽しみだなー。初めて作ってくれた料理も生姜焼きだったね。」

更にぎゅっと強く抱きしめて、レナの頭の上に顎を乗せると
それを振り払いレナがくるりと振り向いた。 見上げた表情は明らかに怒っていた。

「話をちゃんと聞きなさいよ。今はあんたと呑気に生姜焼きの話なんてしたくない」

最近のレナは二人で居る時もずっとカリカリしている。 俺はちょっと心配だった。

眉間に皺を寄せて不機嫌そうな顔は、桜栄社長にそっくりだ。 思わずぽんぽんと頭を撫でると、フッと表情が和らいでいく。

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