【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「レナ!」

真子さんの強い口調が飛んできて、レナは一瞬黙った。  桜栄社長は傷ついた顔をして、目を伏せてしまう。

……今のはレナが明らかに言い過ぎだ。
目をつり上げて怒っているレナを冷静にさせるつもりで、手をぎゅっと握った。

「レナちゃん、言い過ぎ。  それに今日の態度はいくら何でもないよ。 桜栄社長に謝りな」

少しだけ強い口調で言ったら、レナは顔を歪ませて俺の手を振り払った。 そしてそのままお店を走り去って行ってしまった。

「ごめんなさい、俺レナちゃんを追いかけます!」 そう言ってレナを追いかけるようにお店を出て行くと
レナはお店の前でしゃがみこみ蹲っていた。 震える体。膝を抱えるレナからは嗚咽が漏れている。

そんなに心が辛くなるならば、もっと素直になればいいのに。 ふぅっと小さくため息を吐きながらレナに合わせてしゃがみこんで、頭を撫でた。

「ヒック。…何よ。 お父さんの味方ばかりして…全部私が悪いんでしょう?
ひねくれてて意地悪な私にムカついてるんでしょう?」

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