【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「もぉー……そんな事言ってないってば。 桜栄社長はただ楽しくレナちゃんと旅行がしたいだけだと思うんだ。
だからレナちゃんが冷たい態度ばっかり取ってたら可哀想じゃない。」

顔を上げたレナが目を真っ赤に染めてこちらを睨みつける。

「海の方が可哀想…!お父さんに散々嫌味を言われて…
私なんかと付き合ってるから!」

その言葉に思わず心がフッと緩んでいく。 自然に笑顔になっていく。 けれど俺の笑顔を見てレナは変な顔をする。

ぎゅっと抱きしめると、沢山の好きが溢れていくようだった。

「俺は全然可哀想じゃないよ。 むしろレナちゃんが俺の為を思って怒ってくれているならば俺は幸せものだよ。
つーかずっとレナちゃんが俺の為を思ってくれてるのは知ってるけどね。
でもさ、俺がレナちゃんを好きで大切に想うように、きっと桜栄社長もレナちゃんを大切で大好きだと思うんだ。
だからその桜栄社長の気持ちも少しだけ考えてあげて欲しいな」

俺の胸の中で、レナはこくこくと何度が頷いた。

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