【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

窓を開けて顔を出すと、サラサラの海の髪が揺れる。
そこからはマリン系の爽やかな匂いがする。 正に海という名の彼にぴったりの香りだ。

空色のシャツも似合っているし、ほんの少し小麦色の肌でどちらかといえば山より海が似合う人なのだと思う。

牧場へピクニックも良いけれど、海もいいわね。 って私は何を次のデートプランみたいな事を考えているのかしら。

今日も彼は笑顔を絶やさずに私へと何気ない話を掛け続けてくれる。 どうしたらこんな人懐っこくて、ふんわりとした性格になるのかしら?

育ってきた家庭環境のせいかとも思ったけれど、こういうのは生まれ持ったものなのかもしれない。

その証拠に私とルナは同じ環境で育ってきたのに、ルナだけあんなに素直でふんわりとした性格になった。  …この人と一緒に居るのなんて億劫でしかなかったはずなのに、どうしてかしら車内を流れる空気は暖かくて心が癒されていく。

―――――

「うわあーすげぇー。緑しかねぇー。 ねぇ、レナちゃん見て羊やヤギがいっぱいいるよ」

「空気が気持ちいいわ。都内とは全然違うのね。」

車を走らせて約二時間。 時間があっという間に流れて行くのが不思議だった。

海は車の中で色々な話をしてくれた。 そして私に色々と訊いてきて、お喋りは止まらなかった。 この人は話し上手で聞き上手なタイプな人間だ。

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