【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
そんなのは随分前から知っていたけれど、そういうの見ようともしなかった。 北斗を通してみる彼にはフィルターがかかっていて、決して心は許すものかと意固地になっていた自分がどこかにいる。
そういう自分は本当に駄目だなあと思う。
気が付けば海を取り囲むようにヤギや羊がわらわらと寄って来ていて、その姿を見ると自然に笑えた。
突き刺すような太陽の日差し。 この間までむせ返るような灼熱に感じていたけれどいつの間にか空気が変わっていた。 すっかりと秋だ。
けれど隣で屈託なく笑う男は、夏が良く似合う。 そういえば着ていた空色のシャツは夏の雲一つない青空とお揃いだ。
「見て見て、レナちゃんウサギ達皆へばってんね。」
「あらら、ウサギって暑さに弱いのねぇ」
ピーターラビットコーナーではウサギ達が暑さの為身を潜めていた。 涼しくなってきたとはいえ、クーラーも効かない室外は彼らにとっては暑すぎるか。
「動物達とこんな近くで触れ合えるのってやっぱりいいね。 あ、あっちアルパカがいる。 レナちゃん、行こう」
走り出すのと同時に海は私の手をぎゅっと握った。
「!!!」