【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

「ん?どうした?疲れちゃった?」

「べ、別に! 疲れてなんかいないけれど…」

「何…?」

「手を…手を離して欲しい」

俯きながらそう言うと、海は青空に向かって繋がれた手を掲げた。

「え~…手を繋ぐの嫌?さり気なく繋いでみていつもみたいに拒否されなかったからいけると思ったのに」

「そうじゃなくって……私、手汗をかいているから恥ずかしい…」

そう言うと海の動きが一瞬止まり、プッと吹き出したかと思えば大きな声で空に向かって大笑いした。

「レナちゃんって意外と気にしいなんだから。
それにレナちゃんが手汗をかいてるわけじゃないよ。きっと俺だから、大丈夫。 
行こ行こ。 」

…絶対に手汗をかいているのは私の方だ。 それなのにさらりとフォローしてくれるものだから、手を離すタイミングを見失った。

明るい気持ちにさせてくれて、気遣いばかりしてくれる人だ。 今までそういう海の良い所見ないようにしていた。

だってうっかり好きになんてなっちゃったら、北斗の会社の人だし気まずい。 それに私は北斗がずっと好きで、コロッと気持ちが変わってしまったらそれはそれで自分を許せない。

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