独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
そうか、だから昨日会社に戻った時眉間に皺が入ってたんだ。
どうしてこんなことで玲は悩まなきゃならないの?
結婚ってそういうものじゃない。
玲はブランドじゃない。1人の人間だ。

「玲は物じゃありません。玲は1人の人間ですよ。」

「…」

「玲は会社だと怖い上司ですが、私はこんなに笑うってことを知りました。口が悪いことも知りました。料理もできる玲は普通の男の人でした。」

私は玲を励ましたくて声をかけるがうまく言葉にできない。
この縁談が大切な物であることは玲も分かっているからこそこんなにも心が苦しいんだろう。
もがき苦しんでいるであろう玲になんて言ってあげたらいいのかわからない。
玲を助けてあげたい。

私は隣に座る玲をぎゅっと抱きしめてしまった。
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