独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
月曜日、出勤すると社長はもう出社していた。

「おはようございます。社長。本日は10時から社内で開発会議がございます。大詰めに入っておりすでに書類が届いております。会議前にご確認ください。12時に佐藤様とのランチミーティングが入っております。15時すぎにアレハンドロ様より電話にはお話があるとご連絡をいただいております。本日もよろしくお願い致します。」

私は本日の予定をお伝えし秘書室へと戻る。
先日データを消してしまい作成しなおした物を中条さんに確認していただく。

「深山さん、金曜は大変でしたね。週末はゆっくり過ごされましたか?今週忙しいので落ち着いて仕事にあたってくださいね。何かあればすぐに報告、連絡、相談です。」

「ご迷惑をおかけいたしました。かしこまりました。」

報告、連絡、相談、だなんて基本を今でも言われてしまう私。はぁ〜…頑張らなきゃ。

社長が会議に行っている間、私は他社からのメール対応に追われる。社長に決議いただく物、
秘書課で処理すべき物に分けていく。月曜日は海外との時差もあり処理すべきことがとても多く目の回るような忙しさだ。私は慌てず、丁寧に、と自分を落ち着かせながら処理していく。慌てすぎて何度失敗したかわからないからだ。
私が他社へ返信すべきメールをなぜか社長にメールしていたこともあった。ゴミ箱にクリックしてしまうことなんて数え切れない。

会議から戻った社長をすぐにランチミーティングへ送り出し私は先輩とランチに行った。
今日はナンが美味しいカレー屋さん。
ミスばかりする私をフォローしてくれる優しい先輩との共通の話題は美味しいものの話ばかり。
今日は絶対行くわよ!と先輩に誘われており、社長を送り出した途端2人で秘書らしからぬスピードで駆け出していた。

「やったわ!!!深山さん。間に合ったわ。私はチキン。あなたは?」

「初めてなのでまずはビーフですね。」

「シェアしましょうよ」

「はい!」

私たちはいつもこうして美味しい物を目指し駆け回る。

こんな姿を社長に見られてるとも知らずに…。
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