独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
その頃社長と中条は
「やってくれたな。俺たちを怒らせたな。」

「あぁ、仕掛けてきたのは向こうだよな。俺は結婚も筋を通してお断りしてきたよな。」

「その通りですよ、社長。仕掛けてきたのは向こうです。」

2人は笑い合い電話をかけ始めた。
まずは手始めに取引先へ電話をかける。
「噂を吹き込まれ、それを信じ、うちと手を切るというなら切ってもらって結構だ」
と言い切る。
御堂からの謝罪かと思って電話に出た相手の社長は驚く。
「うちを信じてないというのならうちからおたくの会社との取引の中止を申し入れる。」
相手の会社は驚き、返って謝罪を申し入れることとなった。
「うちはそんな不誠実な仕事はしていない。それをわかっていただいてないということがよくわかった。噂を信じるということはそういうことです。きちんと調べもせず、今までの付き合いも忘れ我々に苦言を呈するとは我々にも考えがあります。もう結構。崎山カンパニーに付けばいい。御堂コーポレーションは御社との取引はこれ以降中止とする。失礼する。」
「お待ちください!」
そう聞こえるが通話終了をタップする。

同じことを数社繰り返す。

もちろんその間に中条はカナダ、オーストラリアへの取引を固めていた。 
すでにスペインとの取引も済んでおり我々には確固とした地盤が築けている。
崎山の揺さぶりには動じないだけのものは築けている。
こういう時に今までの努力が報われた、と思えた。
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