独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
その後秘書室への電話は鳴り止まない。

すぐに社長との面会を、と申し込みが殺到している。

私も先輩も訳がわからず対応に手をこまねく。
中条さんからは15分で、と条件をつけ受け入れるよう指示が入る。

午後から続々と列をなすように菓子折りを持った社長、秘書が参上している。

15分との条件をつけるが各社とも文句を言うこともなく指定した時間で了承を得た。

どういうことなんだろう。
先輩と私は15分ごとにお出ししなければならないお茶汲みに追われている。

ようやく7時になり全ての会社の面会が終わった。

「おい、中条。こちらから切るといった会社は全て来たな。御堂を敵に回す気はないようだな。さて、崎山カンパニーはどうするのかな?うちはからは何もしてないぞ。」

「その通りです。うちは崎山カンパニーに何もしてませんね。」

2人は含み笑いをした。

噂を吹き込まれ、つい乗せられてしまった取引先の会社社長たちはどう動くのか…。そのせいで危うく自社を傾けそうになったのにどうするのか。
取引先はみんなうちに付くと決めたんだろう。
うちを敵に回してはいけないことを改めて思い知ったのだろう。裏切ってはいけない、と。そして信じると宣言していた。うちとの取引に何の問題もないのについそそのかされてしまったと恥じていた。

その言葉を信じまた再開を決めた。
もし今後またこういうことがあればすぐに切る。ただ、お互いの関係は良好でなければならない。今後のためにも今回のことは水に流し、これからも協力し合おうと各社ともに握手を交わした。
< 34 / 39 >

この作品をシェア

pagetop