独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
各社とも崎山カンパニーへすぐに電話を入れた。
崎山カンパニーの電話は鳴り止まない。
「社長のせいで我が社は倒れるところだった。吹き込んできた噂のせいで我々は被害をこうむった。おたくとは付き合えない。これで失礼する。」
同じ内容の電話が続く。
自分が蒔いた嘘の噂のせいで自分の首を絞めることになってしまった。
娘に御堂を敵に回すよう言われ、つい崎山の力を過信しすぎてしまった。
娘が可愛いが故に周りが見えなくなりこんなことをしてしまった…。
崎山社長は頭を抱えうなだれた。
崎山は御堂コーポレーションへと電話をかけ面会を申し入れるが受け入れられない。受けてもらえるとは思っていないが何もしないわけにはいかなかった。うちにも何万という社員、家族がいる。路頭に迷わせるわけにはいかない。
崎山は御堂コーポレーションへと向かう。いつもの堂々とした姿はなく、御堂の後ろ盾になってやるとまで言っていた影も見られない。
「御堂社長!」
俺は振り返ることもなく車へ乗り込む。
それを追い縋るように崎山は付いてきた。
「申し訳ありませんでした!」
「何のことか?私は今日1日を棒に振ってしまい忙しい。今日1日をとてもくだらないことに振り回されて迷惑している。これ以上手を煩わされては困る。帰っていただきたい。」
私が何をしたか知ってはいるのに受け入れてもらえないということか…。
私は膝を折り御堂社長に土下座するような形になった。
「こういうことはやめてくれ。失礼する。」
そう言い放ちこの場を立ち去ろうとしたところ凛が近寄る。
「崎山社長、お立ちください。汚れてしまいます。」
さぁ…と凛は崎山社長に優しく声をかけ立ち上がるように促す。
そのままどうするつもりなのか見ていると、
「社長、社長は何のことかわからないんですよね。崎山社長からこんなことをされる理由はわからないと仰られましたよね。なら崎山社長はこんなことしなくていいんですよね。」
「あ、ああ、もちろんだ。」
俺はそういうしかなかった。
凛だって分かっているはずだ。
崎山が裏で仕掛けてきたとわかってていて言っているはずだ。
「崎山社長、御堂社長もそう言っております。崎山社長はこれからも御堂コーポレーションとのお付き合いをされていかれるんですよね。まだお若い御堂社長をお助けいただけるんですよね。」
「御堂社長のお許しがいただけるなら全力でおささえしたいと思います。」
小さな声であるがはっきりとした発言だった。
「社長、崎山社長もこう仰られていらっしゃいますよ。こんなに怖い顔のままでは崎山社長も萎縮されてしまいますよ。」
いつもこんな顔なのだが凛に言われると苦笑いになる。
「崎山社長、あなたのしたことは御社を揺さぶる許されがたい行為です。直接あなたが手を下したわけではありませんがどういうことなのかお分かりですか?他社を巻き込みしてはいけないことをしてしまった。私利私欲でしてはならないことをしてしまった。無事に収まったから良かったが結果として崎山カンパニーへ跳ね返ってきたのではないですか?会社のトップでいるということは私利私欲にまみれることなく常に冷静でいることだと私は常々父から言われてきました。あなたにもそうであって欲しいと思う。」
「…」
「確かに私は若輩者ではありますが社長として常に最善を模索している。その手助けをしてもらいたい。若い私を支えてもらいたい。」
「御堂社長。ありがとうございます。以前私はあなたの後ろ盾になってやる、などと言ってしまったことがありました。でも私の後ろ盾など必要のないくらいあなたは魅力的な社長だ。もし私に出来ることがあれば是非支えさせていただきたい。
御堂社長は右手を差し出すと崎山社長と握手を交わした。
凛が出てこなければ怒りに任せ崎山を切り捨てるつもりだった。
崎山カンパニーの電話は鳴り止まない。
「社長のせいで我が社は倒れるところだった。吹き込んできた噂のせいで我々は被害をこうむった。おたくとは付き合えない。これで失礼する。」
同じ内容の電話が続く。
自分が蒔いた嘘の噂のせいで自分の首を絞めることになってしまった。
娘に御堂を敵に回すよう言われ、つい崎山の力を過信しすぎてしまった。
娘が可愛いが故に周りが見えなくなりこんなことをしてしまった…。
崎山社長は頭を抱えうなだれた。
崎山は御堂コーポレーションへと電話をかけ面会を申し入れるが受け入れられない。受けてもらえるとは思っていないが何もしないわけにはいかなかった。うちにも何万という社員、家族がいる。路頭に迷わせるわけにはいかない。
崎山は御堂コーポレーションへと向かう。いつもの堂々とした姿はなく、御堂の後ろ盾になってやるとまで言っていた影も見られない。
「御堂社長!」
俺は振り返ることもなく車へ乗り込む。
それを追い縋るように崎山は付いてきた。
「申し訳ありませんでした!」
「何のことか?私は今日1日を棒に振ってしまい忙しい。今日1日をとてもくだらないことに振り回されて迷惑している。これ以上手を煩わされては困る。帰っていただきたい。」
私が何をしたか知ってはいるのに受け入れてもらえないということか…。
私は膝を折り御堂社長に土下座するような形になった。
「こういうことはやめてくれ。失礼する。」
そう言い放ちこの場を立ち去ろうとしたところ凛が近寄る。
「崎山社長、お立ちください。汚れてしまいます。」
さぁ…と凛は崎山社長に優しく声をかけ立ち上がるように促す。
そのままどうするつもりなのか見ていると、
「社長、社長は何のことかわからないんですよね。崎山社長からこんなことをされる理由はわからないと仰られましたよね。なら崎山社長はこんなことしなくていいんですよね。」
「あ、ああ、もちろんだ。」
俺はそういうしかなかった。
凛だって分かっているはずだ。
崎山が裏で仕掛けてきたとわかってていて言っているはずだ。
「崎山社長、御堂社長もそう言っております。崎山社長はこれからも御堂コーポレーションとのお付き合いをされていかれるんですよね。まだお若い御堂社長をお助けいただけるんですよね。」
「御堂社長のお許しがいただけるなら全力でおささえしたいと思います。」
小さな声であるがはっきりとした発言だった。
「社長、崎山社長もこう仰られていらっしゃいますよ。こんなに怖い顔のままでは崎山社長も萎縮されてしまいますよ。」
いつもこんな顔なのだが凛に言われると苦笑いになる。
「崎山社長、あなたのしたことは御社を揺さぶる許されがたい行為です。直接あなたが手を下したわけではありませんがどういうことなのかお分かりですか?他社を巻き込みしてはいけないことをしてしまった。私利私欲でしてはならないことをしてしまった。無事に収まったから良かったが結果として崎山カンパニーへ跳ね返ってきたのではないですか?会社のトップでいるということは私利私欲にまみれることなく常に冷静でいることだと私は常々父から言われてきました。あなたにもそうであって欲しいと思う。」
「…」
「確かに私は若輩者ではありますが社長として常に最善を模索している。その手助けをしてもらいたい。若い私を支えてもらいたい。」
「御堂社長。ありがとうございます。以前私はあなたの後ろ盾になってやる、などと言ってしまったことがありました。でも私の後ろ盾など必要のないくらいあなたは魅力的な社長だ。もし私に出来ることがあれば是非支えさせていただきたい。
御堂社長は右手を差し出すと崎山社長と握手を交わした。
凛が出てこなければ怒りに任せ崎山を切り捨てるつもりだった。