独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
「凛、どうしてでてきた?」
車の中でそう聞くと、

「私のせいでこうなったんですよね。私が金曜にあの場にいなければもっと上手くまとまるはずが…と思うと口を出さずにはいられませんでした。」

「さすがですね、深山さん。」
中条さんに褒められる。

「中条黙れ。」

「深山さんの言う通り、これで全てが円満になりました。感情から崎山カンパニーを切ってしまっていたらきっとその社員や家族のことを思い後から後悔されていたと思いますよ。ただ、この結果に持ち込めたのはあそこでの深山さんの機転によるものですよ。」

「わかってるから黙れ。」

「はいはい。」

車は社長のマンションへ入っていく。
エントランスで私たちは降ろされ中条さんは帰っていく。

部屋に入ると同時に玲に抱きしめられた。 

「ありがとう、凛。お前のおかげで踏みとどまることができた。崎山社長のことは言えない。俺も私利私欲で崎山カンパニーが潰れてもいいと多少なりとも思ってしまった。でもお前がいてくれたから冷静になれた。」

「玲、私こそありがとうです。私のせいで玲は大変なことになりましたよね。ごめんなさい。私があなたの足を引っ張ってしまいました。」

「凛のせいじゃないよ。凛、愛してる。」
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