愛の距離がハカレナイ
私がこの会社を辞めなくてはならなくなることは、この際どうでもいい。

でも祐介にまで、影響が及ぶなら…。

悲しさよりもむなしさと、少しの怒りで…。

「武田さん…?」

いつの間にか、ハラハラと流れる頬を伝う涙‥。

「…私は‥、私の気持ちはどこへ持って行ったら良いですか…?」

しばらく沈黙の重苦しい空気が私達二人を襲う。

そのうちに社用車は会社の駐車場に滑り込んだ。

私は耐えられなくなって、シートベルトを取った。

しかし南川課長に手を取られる。

「待ってくれ、武田さん。私達は上手くやれていると思うんだ。それをわざわざ壊さなくても良いんじゃないか?」

この人は‥、何も分かっていない。

「もう私も自分の気持ちをコントロール出来ないところまで来ている。こんな事は初めてだ。こないだあのまま武田さんにキスしてしまえば良かったと今でも思っている。」

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