また君と恋する
あれからというもの、有馬さんが2人に付きまとう姿をよく見るようになった。

結大君と一緒に登校してくるし、授業が終わればE組の教室前で待ち伏せして志希達を誘うし、廊下で会えば必ず声をかけている。

唯一、平和なのは昼休み。

「ほんとに背筋って凍るのね。あれに耐えられる結大君と志希君を尊敬しちゃう」

「俺は慣れてるから。中学の時からあんなだったし」

「うへー……」

想像しただけでも恐ろしい、という深丘の顔。

それを見て笑ったけど、確かに想像すると恐ろしい。

「それで」

志希が口を開いたので、3人の視線が一斉に彼へ向く。

「あの子とどーいう関係なんだよ」

結大君に向けられた言葉。
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