また君と恋する
「本当に避けられてるの?」

「ラインは返事ないし、話しかけても逃げられるし、理由を聞こうにも避けられて話せないし」

「それ、避けられてるっていうより……」

無視されているような。

「もう分からない。なんで? 突然だよ。意味不明」

「理由の検討もつかないの?」

「全く」

だいぶ参っている様子。

「……やっぱり、浮気じゃない?」

そう言って会話に入ってきたのは、りっぴ。

りっぴは深丘と同じ軽音部なので事前に話を聞いていたみたい。

「だって、深丘に思い当たる節がなければ彼氏が後ろめたいことしてるかもしれないじゃ〜ん」
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