同期はまさかの御曹司？☆ 番外編完結
そそくさとご飯を食べ終え、食器を洗いに立ち上がろうとしたらケントが私と真由のお皿を取り上げる。

「ご飯作ってくれたんだから俺が洗ってくるよ。それにテーブルクロスとかもだけどうちのグループだけ一味違うテントになっててちょっと鼻が高いよ。」

なんてさりげなく褒めてくれる。
真由も恥ずかしそうに笑いながら「ありがとう」と答えた。

食器をケントに託し、私はまたコーヒーを淹れようとお湯を沸かす。何せアルコール厳禁。なんでこの空気を変えたいと思うがそうもいかない。
コーヒーカップを5個用意しコーヒーを淹れた。それを手に持ち火の周りを囲む。

他の班からは花火をする声が聞こえてきた。

「なるほどねー。そういうのもありか。」

研修で来てるとは言え明後日までは基本、グループでの親睦を深めましょう、のため他の人とはあまり接触はない。

「明日渡辺くんたちはバドミントンとかして過ごすんだって。」

「へー…」
康祐が野太い声で返事する。

あぁ、空気悪い。

みんなその空気を感じ、コーヒーを飲み終わるとお風呂に入りに行ったりするため解散になった。
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