同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
「さぁ、今日はまず何からする?」

慶太が今日も空気を破るように元気な声で言ってきた。

「まずはカヌーだろ!俺が調べたところによると洞窟探検が出来るらしい。探検ってワクワクしてこない??」

キャンプ好きな康祐らしく遊びは力一杯がモットーらしい。きちんと下調べしたみたい。
私が調べてきたところによると穏やかで波も無いから初心者向きって書いてあった。
私も洞窟なんてワクワクするから行きたいなぁって思ってたんだよね。

みんなの顔を見ると意外と興味津々な顔をしてるから決行ということだろう。

自転車をレンタルし、カヌーのお店まで15分走った。

私とケントの以外は初心者だからお店の人のレクチャーを聞いてまずは練習。力のない真由は1人だと不安なので私が一緒に乗ろうと思ったら康祐が
「俺、男と2人じゃヤダ。」 
とわがままを言う。

「もーっ!じゃ、真由と乗る?」

「イヤ、真由はケントだな。ケントは経験者だからペアを組める。」

「なら康祐は慶太と乗るしかないじゃん。」

「俺は男とはイヤだ。」

「じゃ、1人で乗ったら?5人だから誰かが1人になるしかないの。私は慶太と乗るよ。」

私が割り振りを決めるとなんだか不服そう。
まったく、自分で男とは乗らないって言ったくせに…

3人が私たちの会話を聞いてニヤニヤしていたとは気が付かなかった…

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