極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「出発前に美羽の顔を見られるなんてラッキーだな」


そういった甘い言葉は、〝責任〟の名の元に紡がれる偽りの愛だ。


「誰かに見られたら大変です」


ドキッとしたのを悟られまいと、態度が素っ気なくなる。


「見られたら見られたでいいじゃないか。俺はもう隠さなくてもいいって思ってるけど?」


こういう話題になると彼は決まってそう反論するが、少しは美羽の立場も考えてほしい。


「ともかく、気をつけていってきてください」
「お土産買ってくるよ」
「お土産なんていりません。無事に帰ってきてくださればいいですから」


すんなりとそんな言葉が出てきて焦った。それもこれも翔が美羽を妻として扱うようになったせいにほかならない。

翔がふっとやわらかな笑みを零す。
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