極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「今の、まさに夫婦って感じだな」
そう言われると余計に意識して顔が熱くなる。パタパタと手で頬を仰いだら翔にクスクス笑われた。
「けど、夫なら妻にお土産のひとつやふたつ買ってくるものだ」
「無理に夫婦ぶらなくてもいいんです」
「ごくごく自然だよ」
握り拳を振って力説したが、翔はまったく取り合わない。美羽の声が言葉を理解する脳の回路に届いていないのでは?と疑いたくなる。
自然ではなく、必死に責任をとろうとしているように感じてならないのだ。
あれから一カ月以上が経つのに、美羽を傷つけてしまったと未だに思い込んでいるのだろう。
あの夜がきっかけで態度が変わったため、美羽はどうしてもそういう目でしか見られないでいた。
「それから、桐谷と食事なんて行くなよ」
「えっ?」
「朝、誘われてただろ」
やはり今朝の会話はしっかり聞こえていたみたいだ。
「彼の誘いは挨拶と同じですから」