極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「だけどそれならなおさら本郷さんに話さなきゃダメ。離婚前提だと自分から持ちかけておいて藤倉さんと関係を持つなんて」
「で、でも無理やりではなかったんです」
急いで訂正する。翔ひとりの責任ではない。
「それに彼はちゃんと避妊をしてくれていましたから。私が不慣れだったからきっと……」
避妊したということは、彼は当然ながら子どもを望んでいない。離婚を取りやめようと言いだしたのも、処女だった美羽を傷つけたと思い込み、好きになろうと努力しているからだ。
「藤倉さんが不慣れだとかそういう問題じゃない。彼との子どもが今、たしかにあなたのお腹にいるの。本郷さんにも責任がある」
「その責任を感じてほしくないんです」
ただでさえ美羽の初めてを奪ったことを気にしている彼が、妊娠を知ったらもっと大きな責任を背負い込んでしまう。
「そうは言っても実際に責任はあるんだから」
「子どもを理由に彼を繋ぎ止めたくないんです」