極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
翔の母、有子が彼に伴われてマンションを訪ねてきたのは、その二日後の夜のこと。翔がちょうど韓国のフライトから戻って来たタイミングだった。
彼女に会うのは結婚の挨拶をしたときから数えて三回目。まだまだ慣れないし緊張するが、有子のほうはそんな素振りは微塵も見せない。
「美羽さん、お久しぶり! 元気にしてた?」
玄関で出迎えた美羽を抱きしめ、頬と頬を合わせる。前回会ったときもそうだったが、熱烈な抱擁に美羽は面食らうばかり。抱きしめ返すべきかどうか迷って、結局体を硬直させておしまいだ。
「母さん、美羽が困ってるだろ」
「あらなによ。美羽さんに会えたうれしさを表現してるだけじゃない」
翔に制止されてもなんのその。最後にトンと背中を優しく叩いてから美羽を解放した。
「お義母様もお元気そうですね」
「私はいつだって元気よー」
有子は屈託のない笑みを浮かべた。
目鼻立ちの派手な有子は六十歳とは思えないほど若々しく、軽くパーマをかけたショートカットが似合う美人だ。