極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
ジュエリーブランド会社の社長夫人らしくセンスのいい宝石を身に着け、キラキラした女性である。
今日はモスグリーンのニットのセットアップに、大粒のパールとベビーパールを交互に繋げたネックレスがとてもおしゃれ。イギリス育ちの帰国子女のため英語が堪能で、再会のときの抱擁もヨーロッパならではの挨拶である。
コーヒーの準備をして、リビングに案内した有子と翔の前に置く。
「美羽さんは飲まないの?」
「あ、私はさっき飲んだばかりなので」
「そう? それじゃこれでもいかが?」
有子が紙袋をテーブルに置く。人気のあるパティスリーのロゴが入っていた。
「ありがとうございます。ケーキですか?」
普段だったら大好きな生クリームやチーズはこのところ全然受け付けないため、もしもケーキだったらどうしようかと密かに狼狽する。
「ゼリーよ」
「ゼリーですか!」
有子の言葉についテンションが高くなる。ケーキでは食べられるか心配だったから余計に。