極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
熱に浮かされたように朝まで抱き合ったあの夜以降どう振舞ったらいいのかわからず、美羽は動揺のさなかにいる。
幸か不幸か、あのあと彼とはまだ顔を合わせていない。翔は今日までバンコクへのフライトだ。
いったいどんな顔をして会えばいいのか、どう接すればいいのか、考えれば考えるほどにドツボにはまっていく。
おかげでここ数日はよく眠れず、睡眠不足に陥っている。淫らに交わり、うわ言のように〝好き〟と囁き合ったあの夜を思い返すたびに、ひとり赤面することの繰り返しだった。
「美羽、ここ空いてる?」
オムライスを前にボーッとしていたら、萌子がトレーを持って立っていた。
「うん、どうぞ」
目の前の空席を手で差し、慌てて笑顔で取り澄ます。
「今日は雨だから展望デッキは無理かぁ」
「うん、相変わらず混んでるね」